痛みや不調がある部分を施術することは一般的で、それを局所施術または局所治療という。
訴えのある部位を施術するというのは患者さんにも理解されやすく、患者さんの満足感も得られやすい。
しかし、慢性的に状態が悪い方は痛むところを施術をしても状態が改善されないことが多かったりする。
自分は状態を確認するときに訴えのある部分はもちろん見てみるが、その周囲も確認する。首肩が悪いと訴える人は、お腹から上くらいまでは見る。
そして、本当に慢性化していてどうにもならない人なんかは、むしろ痛む部位の周囲を施術した方が訴えが改善したりする。
体はつながっているという業界でよく使われる使いやすい言葉の通り、人の体はそれぞれの部位が支えあっている部分がある。
訴えのある部分も周りを他の筋肉や組織で囲まれているので、訴えのある部分が実は組織的に弱い部分で、ダメージを負いやすく蓄積しやすかったりして、そこに痛みや不調となって現れるケースがある。
結局何が言いたいかというと、本当に訴えのある部分だけを施術する「局所施術」では、状態を改善するのは難しいのではないかということである。
自分の業界歴は10年にもならないが、2022年3月時点ではそう思っている。
遠隔施術とは、首が悪いと言ってる方の背中を施術したり、腰が悪いと言っている方の足を施術したりする施術のことである。
どこの不調でも手先や足先を施術するだけで治してしまうような遠隔施術もある。
自分は一般的な遠隔施術を施術の中に織り込むことはあるが、首肩の不調や腰痛を手先や足先だけの施術で治療するような技量はない。
先に上げたパーキンソン病の患者さんの記事の中では、施術内容については触れていなかったが、こちらには遠隔を含めたちょっと変わった施術も行っている。
内容については仕事として売りになる部分でもあるので一応伏せさせていただくが、これも遠隔といえば遠隔かなぁと書いていてふと思った。
局所施術や一般的な施術方法でよくならない方の助けになれることを考えてみると、手先や足先で治すような遠隔施術を行えるような技術を身に着けられたら良いなと思う。
あと、手や足を刺激するだけで状態が少しでも改善できるなら出先とかでもサッとやれて、それで改善するなら患者さんにとってこれほどありがたいことはないし。
触れずに治せるような謎の力が手に入れば、究極の遠隔施術師になれるのに…
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